~ハイブリッドなメリノウールベイスレイヤー~

RabメリノウールT画像
たどり着いたのはメリノウールだ。
モンベルのジオラインをスタートにして、アウトラスト、ヒートテック、エクス、サーマテック、ダクロン、シルク、クライマライト、クールマックスと、様々なベースレイヤーを遍歴してきた。
メリノウールのベースレイヤーは、上記のどんな素材よりもデイリーユースに向いている。
その理由(長所)は3つある。

  1. 調湿性が高く、蒸れにくこと。
  2. さらに防臭性が高いこと。
  3. そして汗冷えしにくいのが特徴だ。

メリノウールベースレイヤーの比率は、天然素材のメリノウールが主に90%以上使われている。
20ミクロン以下の細くて長い繊維のため、肌触りは上質で、ウール特有のチクチクした感触はない。
残りの10%は補強のためのポリエステルや、伸縮性のためのスパンデックス、その他としてブランド独自の素材が使われていることが多い。

RabのMeCo120 Teeは、メリノウールを65%の比率にとどめ、残りの35%を独自素材のcoconaという繊維で構成している。
その狙いは?

MeCo120Teeタグ画像
MeCo120Tee メリノウール65% Coconaポリエステル 35%

ずばり、速乾性と、生地の強度を増すことだ。
coconaはヤシの繊維をポリエステルに配合したRab特有の速乾繊維だ。ポリエステルの持つ速乾性や吸汗性が、ヤシ繊維の持つ多孔質構造によりさらに強化されている。
メリノウールにcoconaをブレンドすることにより、生地は従来より薄くても強度が増し、ポリエステルのイージーケア性を付加することが可能になった。
65/35のハイブリッド。古くはTHE NORTH FACEのマウンテンパーカーの素材として用いられ、ディッキーズなどのワークウェアのTCクロスにも使われるお馴染みの比率。
素材同士の長所を引き出し、強靭さとしなやかさを両立するブレンドが65/35という比率なのである。

ウールの65/35はさらにすごい。
ウールの持つ調湿性と防臭性、汗冷えを起こしにくい保温性を有しながら、表面積の大きなポリエステルで積極的に水分を蒸散させる。
肌はドライに保たれつつ、ウールが適度な水分を保持するために、肌が不自然に乾くことはない。ドライでありながら潤うので、肌への負担が少ない。
こんな複雑なことを、Tシャツが自然とやってくれる。まるで、天然&科学がタッグを組んだエア・コンディショナーのごとく。

ここで一つだけ注意を。
ハッキリ言うと、Tシャツが濡れるほどの汗を掻く場合には、メリノウールを選ぶことはお勧めしない。
許容量を上回るほどの汗の量には、メリノウールでは速乾性が不足しているからだ。それはポリエステルの配合率の高いRab MeCo120 Teeでも同様のことである。
それ以外のシーンであるのならば、メリノウールのベースレイヤーをお勧めする。一枚持っていると本当に頼りになる万能の衣服である。

個人的に気に入っているのは、冬場にメリノウールを肌に直接着ること。
冷え感が少なくなり、ほのかに暖かく、しかも、汗冷えしにくいので、体調を崩しにくくなる。
ウールの調湿機能が働き、野外と室内の寒暖差をまったり和らげてくれる効果もある。
薄手でも暖かいメリノウールのベースレイヤーは、着ぶくれしやすい寒い季節には重宝し、ファッションの幅を広げてくれる。まさに手放せない一着になること請け合いである。

Rab MeCo120 Tee(ベースレイヤー) Chaina製 8,800円 ―2018-05-25―

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