john tulloch knitwear Scotland

John Tulloch(ジョンタロック)は、イギリス・ニットウェアブランドの入門用ニットだ。
実売1万円前後で購入でき、ネームバリューがあり、品質も価格も安定している。
だから、セレクトショップではお馴染みのニットウェアブランドとして知られている。

johntullochタグ画像
お馴染みのニットメーカーjohntulloch

1、ナルミトレーディング

ナルミトレーディング画像
ヨーロッパのアパレルウェアのインポーター

John Tullochの輸入元のナルミトレーディングは、イギリスのニット製品を意欲的に紹介する輸入代理店だ。
Jamieson’sやWILLIAM LOCKIEなど、有名どころのニットブランドも、ナルミトレーディングが扱っている。ニットウェアに定評&理解のあるインポーターなので、クオリティコントロールにも抜かりはない。

Jamieson’sと WILLIAM LOCKIE画像
名門ニットブランド WILLIAM LOCKIE Jamieson’s

ニットデビューはJohn Tullochで迎えれば間違いない。
実売1万円前後で、イギリスのニットの魅力をしっかり味わうことができる。
オフシーズンの虫食いや、尖ったものへの引っ掛けに気を付け、シーズンごとに優しく手洗いすれば、10年ぐらいは楽に着ることができるだろう。

2、イギリスのニットブランド

Ballantyne、Corgi、JOHN SMEDLEYなどなど、イギリスにはワンランク上のニットブランドがある。
John Tullochからレベルアップしたいならそれらのブランドの製品を求めるのもいいかもしれない。

JOHN SMEDLEYロゴ画像
JOHN SMEDLEYの王室御用達の紋章

個人的な見解としては、イギリスのニットは総じてレベルが高いために、別に高価な品は必要ないんじゃないかな? というのが独断と偏見いっぱいの理論だ。
これは自分の懐具合と相談して決めればいいだけの話なので、余裕のある人は大枚をはたく価値は十分あるだろう。

3、シェットランド諸島

愛用中のJohn Tullochは、フェアアイル柄のシャギードッグニットだ。

 johntullochシャギードッグセーター画像
フェアアイル柄のjohntulloch シャギードッグセーター

フェアアイルとは幾何学模様のことで、草木染した毛糸を使って、柄を編み込んでゆく。
厳密にはシェットランド諸島フェア島で編まれ、シェットランド原産のウールを使ったものだけがフェアアイルセーターを名乗れるそうだが、それを言ったらトラッドの世界は窮屈になり過ぎる。イギリスで丁寧に作られたニットならば、細かいことは気にせずに、リラックスして着るのがウィンザー公よろしくのびのびした気分だ。

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シェットランド諸島の風景

軽くて反発力の強いシェットランドウールを編み込んだ後に起毛しているために、John Tullochのシャギードッグニットはふんわり暖かい。
johntullochフェアアイルシャギードッグセーター画像

4、シェットランドウール・フェアアイルセーター

シェットランドウールは、繊維が細くて軽いと表現されることが多い。
個人的な見解では、アルパカの毛に似て、ドライタッチで空気をたくさん含むことができる印象だ。アルパカと違い、ウールなのでクリンプが多く、バルキー性が高いのでふっくらしている。
これらの特徴は、シェットランド島の環境がもたらした性質だ。

一日の中に四季があると評されるシェットランド諸島は、風が強く、湿度の高い、変化の激しい海洋性気候である。土地が痩せていることでも知られているが、島で育った羊からは優れた羊毛が育まれることでも知られている。

イギリス最北端に位置し、北欧とも縁深い島であり、文化の交わる地域であった。そのために、異国情緒あふれるフェアアイル柄が生み出されたのだと伝説は語る。
同じように、幾何学模様で編み込まれたノルディックセーターの面影と類似するのは、こんな歴史的背景が影響しているのだ。

地図画像
イギリスとノルウェーの中間に位置するシェットランド諸島

文化と文明の交差点、その土地で生み出された恵みを使って作られたニット、それがフェアアイルセーターなのだ。

5、ウィンザー公よろしく

エドワード8世画像
エドワード8世ことウィンザー公

以上のようなことを知っていてもいいし、知らなくてもいい。
フェアアイルセーターは、自由な気分で着ればいいのだ。

常識にとらわれず、波乱万丈な人生を歩んだウィンザー侯爵は、厳格なドレスコードで知られるゴルフウェアでも自己流を貫いた。必須とされていた上着を脱いで、代わりにフェアアイルセーターをまとい、ゴルフを楽しんだ。フェアアイルセーターは、ウィンザー公の伝説を彩るシンボリックな一着として、今もなお語り継がれている。

カラフルでふんわり暖かいフェアアイルセーターは、冬の相棒にぴったりだ。
シェットランド諸島のフェア島から紡がれた、温もりあふれるニット・セーターなのである。

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John Tulloch フェアアイルセーター シャギードッグニット 実売¥10,000円 ―2019-01-05―

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