ジョギングとシューズ

クローゼットクロージングの趣味は軽いジョギングだ。
ここ数年で穿き潰したシューズは覚えているだけでも5足は下らない。
ジョギングシューズはボロボロになるまで履き潰すのが、私のスタイルだ。

共に走った蜜月は、シューズにとってハードな毎日だったに違いない。
摩耗したアウトソール。クッションがへたったミッドソール。履き口の破れ。
愛用したジョギングシューズの、くたくた、よれよれになった姿は、無条件に親しみを覚える。

そうして愛着を持って履き込んだシューズたち。
ランニングシューズの名工・三村仁司さんが監修していたアディダスの匠シリーズ。USA製ニューバランスのMシリーズ。マラソン愛好家にはお馴染みのアシックスのNY。
どれもいい靴だったなと振り返って思う。

BROOKSのシューズ

次に私のジョギングシューズ遍歴に加わるのは、Brooksのゴースト10だ。
このシューズは、アメリカの名門ランニングマガジン・ランナーズワールドで、エディターズチョイス賞を受賞したこともある実力派のシューズだ。

ゴースト10は記念すべき10作目として、大いに力を入れて作られたモデルなのだ。
2018年8月現在、11の登場によって型落ちになったが、プライスダウンを理由に、ゴースト10の購入を検討する価値は十分ある。

ブルックス ゴースト10

さて、ゴースト10の実力はいかに?
届いた日に早速試し履きしてみたが、結果は良好。

ダッシュ時のグリップ力もホールド感も、予想以上だった。
ジョギングではクッション性を発揮して、足が守られている感覚をバッチリ体感できた。
さすがランナーズワールドで認められたシューズである。素直でバランスの良い印象を受けた。

デティール

特徴的なのは、アウトドアシューズのように深いアウトソールのトレッド。
その見た目とは異なり、クッションは柔らかめで、足腰への負担は軽減される。
シュータンを固定する二つのスリットも、ナイスなアイデアだ。

やや高めに設定された履き口と、ボリュームのあるパッド。
イメージに反して、くるぶしへの当たり具合は柔らかく、窮屈さもない。
足首部分はダメージが起こりやすい部分なので、ストレスの無いフィット感は好感が持てる。

アッパー生地は、伸縮性のあるニット素材。
所有するカラーは、一見シンプルな一層構造に見えるが、裏から光を当てるとハニカムの模様が浮き出る。裏表でパターンを変えた二層構造になっているようだ。だから耐久性や通気性もバッチリなのだ。

インソールはモールド成形のカップインソール。
よく見るお馴染みのものではあるが、アーチ部分はしっかりとえぐれている。
これによって足裏への一体感が高まり、土踏まずが適度に刺激されるのだ。

ドイツのビルケンシュトックではお馴染みのアーチサポート。オールデン、ニューバランス、ホワイツなどのアメリカの会社でも取り入れられている。同じくアメリカに端を発するブルックスもその一つなのだろう。

レビュー

ゴースト10を履いて走るのが楽しい。
シューズの進化には、新調するたびにいつも驚かされるが、ゴースト10も例に漏れない。
試走した折に感じた、いくつかの特徴がある。

地面をしっかりとらえるグリップ力

グリップの強さは、上り坂を走った時に顕著に感じることが出来た。
失速やスリップを感じることなく、前へ前へ体を押し出してくれる感覚に当初は戸惑うほどだった。
アスファルトでも土の上でも、フィールドを問わずに高いグリップ性能があると感じている。

クッション性と反発力

ランニングシューズにおいて、クッション性と力のロスは紙一重なのだが、その問題についての対策もされている。

衝撃吸収素材ブルックスDNAの「早く走る時は反発力が強くなり、ゆっくり走る時にはクッション性が強くなる」性質が、クッション性=力のロスの壁を埋めて、シューズとランナーの一体感を高めてくれる効果がある。

アイドリングからトップギアにシフトする瞬間。ウォーミングアップ後の100m全力疾走。
こんなシーンにおいて、ゴースト10のクッション性と反発力が変化してゆくのを、足の裏から感じ取ることが出来るのだ。仕組みについては、ぜひ公式サイトを見て欲しい。

また、シューズ自体も、足の動きを追従するフレキシブルさを持っている。

シューズを新しくした効果はハッキリ実感できた。
脚への負担が軽減され、最近気になっていた脛の痛みが出ないのだ。
恐る恐る走っていたのが、本当に嘘のようだ。

Brooks Ghost10 ジョギングシューズ 参考購入価格5000円 中国製
―2018-08-25―

☆おまけ ~ジョギングシューズの寿命~

ランニングシューズは履き潰してはいけないと悟った。
履き潰すほど使ったシューズは、見た目以上に機能の低下が深刻になっていてもおかしくない。

不都合のあるシューズで運動をすれば、足を守るどころか、逆に足の故障に繋がる。
シューズは消耗品である。見た目は変化がなくても、走行距離に応じて買い替えなくてはいけない。
足や体が故障したら、新しく取り代えることは不可能だからだ。

新しいシューズはモチベーションアップにも有効である。
これからのマイスタイルは、ボロボロよりピカピカで、ジョギングライフを楽しもうと思っている。

※参考画像はadidas BOSTON4

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https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/08/brooks29.jpg?fit=800%2C600https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/08/brooks29.jpg?resize=150%2C150asdaj1278SHOESスニーカー,靴ジョギングとシューズ クローゼットクロージングの趣味は軽いジョギングだ。 ここ数年で穿き潰したシューズは覚えているだけでも5足は下らない。 ジョギングシューズはボロボロになるまで履き潰すのが、私のスタイルだ。 共に走った蜜月は、シューズにとってハードな毎日だったに違いない。 摩耗したアウトソール。クッションがへたったミッドソール。履き口の破れ。 愛用したジョギングシューズの、くたくた、よれよれになった姿は、無条件に親しみを覚える。 そうして愛着を持って履き込んだシューズたち。 ランニングシューズの名工・三村仁司さんが監修していたアディダスの匠シリーズ。USA製ニューバランスのMシリーズ。マラソン愛好家にはお馴染みのアシックスのNY。 どれもいい靴だったなと振り返って思う。 BROOKSのシューズ 次に私のジョギングシューズ遍歴に加わるのは、Brooksのゴースト10だ。 このシューズは、アメリカの名門ランニングマガジン・ランナーズワールドで、エディターズチョイス賞を受賞したこともある実力派のシューズだ。 ゴースト10は記念すべき10作目として、大いに力を入れて作られたモデルなのだ。 2018年8月現在、11の登場によって型落ちになったが、プライスダウンを理由に、ゴースト10の購入を検討する価値は十分ある。 さて、ゴースト10の実力はいかに? 届いた日に早速試し履きしてみたが、結果は良好。 ダッシュ時のグリップ力もホールド感も、予想以上だった。 ジョギングではクッション性を発揮して、足が守られている感覚をバッチリ体感できた。 さすがランナーズワールドで認められたシューズである。素直でバランスの良い印象を受けた。 デティール 特徴的なのは、アウトドアシューズのように深いアウトソールのトレッド。 その見た目とは異なり、クッションは柔らかめで、足腰への負担は軽減される。 シュータンを固定する二つのスリットも、ナイスなアイデアだ。 やや高めに設定された履き口と、ボリュームのあるパッド。 イメージに反して、くるぶしへの当たり具合は柔らかく、窮屈さもない。 足首部分はダメージが起こりやすい部分なので、ストレスの無いフィット感は好感が持てる。 アッパー生地は、伸縮性のあるニット素材。 所有するカラーは、一見シンプルな一層構造に見えるが、裏から光を当てるとハニカムの模様が浮き出る。裏表でパターンを変えた二層構造になっているようだ。だから耐久性や通気性もバッチリなのだ。 インソールはモールド成形のカップインソール。 よく見るお馴染みのものではあるが、アーチ部分はしっかりとえぐれている。 これによって足裏への一体感が高まり、土踏まずが適度に刺激されるのだ。 ドイツのビルケンシュトックではお馴染みのアーチサポート。オールデン、ニューバランス、ホワイツなどのアメリカの会社でも取り入れられている。同じくアメリカに端を発するブルックスもその一つなのだろう。 レビュー ゴースト10を履いて走るのが楽しい。 シューズの進化には、新調するたびにいつも驚かされるが、ゴースト10も例に漏れない。 試走した折に感じた、いくつかの特徴がある。 地面をしっかりとらえるグリップ力 グリップの強さは、上り坂を走った時に顕著に感じることが出来た。 失速やスリップを感じることなく、前へ前へ体を押し出してくれる感覚に当初は戸惑うほどだった。 アスファルトでも土の上でも、フィールドを問わずに高いグリップ性能があると感じている。 クッション性と反発力 ランニングシューズにおいて、クッション性と力のロスは紙一重なのだが、その問題についての対策もされている。 衝撃吸収素材ブルックスDNAの「早く走る時は反発力が強くなり、ゆっくり走る時にはクッション性が強くなる」性質が、クッション性=力のロスの壁を埋めて、シューズとランナーの一体感を高めてくれる効果がある。 アイドリングからトップギアにシフトする瞬間。ウォーミングアップ後の100m全力疾走。 こんなシーンにおいて、ゴースト10のクッション性と反発力が変化してゆくのを、足の裏から感じ取ることが出来るのだ。仕組みについては、ぜひ公式サイトを見て欲しい。 また、シューズ自体も、足の動きを追従するフレキシブルさを持っている。 シューズを新しくした効果はハッキリ実感できた。 脚への負担が軽減され、最近気になっていた脛の痛みが出ないのだ。 恐る恐る走っていたのが、本当に嘘のようだ。 Brooks Ghost10 ジョギングシューズ 参考購入価格5000円 中国製―2018-08-25― ☆おまけ ~ジョギングシューズの寿命~ ランニングシューズは履き潰してはいけないと悟った。 履き潰すほど使ったシューズは、見た目以上に機能の低下が深刻になっていてもおかしくない。 不都合のあるシューズで運動をすれば、足を守るどころか、逆に足の故障に繋がる。 シューズは消耗品である。見た目は変化がなくても、走行距離に応じて買い替えなくてはいけない。 足や体が故障したら、新しく取り代えることは不可能だからだ。 新しいシューズはモチベーションアップにも有効である。 これからのマイスタイルは、ボロボロよりピカピカで、ジョギングライフを楽しもうと思っている。 ※参考画像はadidas BOSTON4クローゼットの中を私物を研究してゆくブログです