大量生産・大量消費・断捨離

世界に冠する資本主義大国として歩み続けた日本では、どんどん作って、がんがん消費することが美徳とされてきた。物をたくさん持ち、消費することが豊かな生活だと信じられてきたのだ。

しかし悲しいかな、バブル崩壊に続く不況の長期化により、日本経済は後退した。

以前のような豊かな暮らしを享受することが不可能になった現在でも、蜃気楼を追い続けるように「右肩上がりの繁栄」を追い求める日本の姿は、悲しき張りぼての巨人さながらなのかもしれない。

Wikipedia・断捨離

21世紀に入り、注目されるようになったのが“断捨離”だ。
2010年には流行語としてノミネート。人々にも広く知られる言葉となった。

  • 断:入ってくるいらない物を断つ
  • 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる
  • 離:物への執着から離れる

ウィキペディアより

1、断捨離の効果とスティーブ・ジョブズ

断捨離の定義は人それぞれだ。
物だけではなく、物欲まで手放してしまう過激なミニマムリストから、出来る範囲で足るを知る「知足的断捨離生活」を実践する人までさまざまだ。

私も人一倍、洋服をたくさん持っているので“断捨離”という言葉は意識せざるを得ない。
断捨離して、スリムになったクローゼットを夢想し、あれこれ考えることだってある。

ミニマムリストのワードローブ

どれだけ洋服を減らせるだろう?

Levis501のワンウォッシュを1本。
上着は、ショートとロングのTシャツが2枚ずつ。
なにかと着回せるカーディガンを1着。コートは1着。
寒い日のために、良質なインナーダウンを加えればワードローブは完成だ。

こういうシンプル・ライフなら、思考は飛躍して、スティーブ・ジョブズよろしく偉業を達成できるかもしれない。

なにせジョブズは、黒のタートルとLevis、足元はNewBalanceという服装を貫き、世界に革命を起こしたのだから。

ジョブス画像

シンプル・ライフ

シンプル・ライフの効果はまだある。

季節ごとの衣替えが楽になることは想像に難しくない。
クリーニング代も減るだろう。

不必要な物を買わなくなるから、財布にもやさしい。
収納スペースだって格段に少なくて済むようになり、部屋も広々するだろう。

なにより外出時に服装で悩むことがなくなり、自分に似合う服を把握することで、思い描いたライフ・スタイルをしっかり実践することが可能になるのだ。

断捨離=審美眼

ごちゃごちゃしたイメージ画像
たくさんのバッグ-持ち過ぎていませんか?

経済効果で見れば消費にはプラスの面が多いが、拡大した消費は人々に不必要な物質を押し付けてしまう。
多くの物に囲まれる生活が、幸せとイコールになるわけではないことは、物欲大国日本に住む我々には、耳が痛くなるほど痛感出来る事実だろう。

必要な物を過不足なく持つこと。
断捨離とは本当に自分に必要な物を見極める審美眼のことだ。

そうしてお眼鏡に叶った物を大切に、それでいて遠慮なく使い込むことが、本来の意味での『愛用』につながるのだ。

2、リサイクル

リサイクルマーク画像

現在、日本では毎年100万トンの衣類が廃棄されている。
再利用のために海外へ輸出されるのはその内の2割である、約20万トンと算出されている。
圧縮された上に梱包され、コンテナに詰められてタンカーに乗せられる。そして海外へ運ばれてゆく。

そして残りの8割の大半は焼却され、処分されている。

意識と断捨離について

生産・消費・廃棄・リサイクルは経済の流れではあるけれど、もう一度原点に戻り、自己を見つめ直すきっかけを与えてくれる断捨離について、考えを巡らせてみることも大切だろう。

何が必要で、何が不必要なのか。
そして衣類生産のサイクルや、原料となる素材について知ること、環境へどの程度インパクトを与えるのか、舞台裏を知っておくことも忘れてはならない。見識を深めることで、衣類への愛着と感謝の念はより増すことだろう。

3、モノ系ブログとミニマムリスト

堅苦しい言葉をずらずら並べてしまった。
これは己(私)に対する反省のメッセージであると、分かって欲しい。

述べた論理に反するが、洋服を所有して、着て、触って、洗濯することで、良し悪しを知り、自分に本当に似合う服を身を持って体験することが出来ることも反面、真実なのである。

ジーンズ画像
ジーンズは着用して良さが分かる

モノ系のブログを運営している立場上、必然的に物を買うことは多い。
気持ち的にはミニマムリストでも、実際は大きな矛盾を抱えながら、いつもクローゼットはパンパンだ。

だが、これでいい。
体感的な知識を増やすことと、文章を書いてブログのページ数を増やすことが現在の大きな目的なのだから。

今回はそんな言い訳をして筆を置きたいと思う。

断捨離-プライスレス-固い意思
―2018-11-18―

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https://i2.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/11/minimalism3.jpg?fit=640%2C427https://i2.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/11/minimalism3.jpg?resize=150%2C150asdaj1278クローゼットの外その他,衣類,雑記大量生産・大量消費・断捨離 世界に冠する資本主義大国として歩み続けた日本では、どんどん作って、がんがん消費することが美徳とされてきた。物をたくさん持ち、消費することが豊かな生活だと信じられてきたのだ。 しかし悲しいかな、バブル崩壊に続く不況の長期化により、日本経済は後退した。 以前のような豊かな暮らしを享受することが不可能になった現在でも、蜃気楼を追い続けるように「右肩上がりの繁栄」を追い求める日本の姿は、悲しき張りぼての巨人さながらなのかもしれない。 Wikipedia・断捨離 21世紀に入り、注目されるようになったのが“断捨離”だ。 2010年には流行語としてノミネート。人々にも広く知られる言葉となった。 断:入ってくるいらない物を断つ 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる 離:物への執着から離れる ウィキペディアより 1、断捨離の効果とスティーブ・ジョブズ 断捨離の定義は人それぞれだ。 物だけではなく、物欲まで手放してしまう過激なミニマムリストから、出来る範囲で足るを知る「知足的断捨離生活」を実践する人までさまざまだ。 私も人一倍、洋服をたくさん持っているので“断捨離”という言葉は意識せざるを得ない。 断捨離して、スリムになったクローゼットを夢想し、あれこれ考えることだってある。 ミニマムリストのワードローブ どれだけ洋服を減らせるだろう? Levis501のワンウォッシュを1本。 上着は、ショートとロングのTシャツが2枚ずつ。 なにかと着回せるカーディガンを1着。コートは1着。 寒い日のために、良質なインナーダウンを加えればワードローブは完成だ。 こういうシンプル・ライフなら、思考は飛躍して、スティーブ・ジョブズよろしく偉業を達成できるかもしれない。 なにせジョブズは、黒のタートルとLevis、足元はNewBalanceという服装を貫き、世界に革命を起こしたのだから。 シンプル・ライフ シンプル・ライフの効果はまだある。 季節ごとの衣替えが楽になることは想像に難しくない。 クリーニング代も減るだろう。 不必要な物を買わなくなるから、財布にもやさしい。 収納スペースだって格段に少なくて済むようになり、部屋も広々するだろう。 なにより外出時に服装で悩むことがなくなり、自分に似合う服を把握することで、思い描いたライフ・スタイルをしっかり実践することが可能になるのだ。 断捨離=審美眼 経済効果で見れば消費にはプラスの面が多いが、拡大した消費は人々に不必要な物質を押し付けてしまう。 多くの物に囲まれる生活が、幸せとイコールになるわけではないことは、物欲大国日本に住む我々には、耳が痛くなるほど痛感出来る事実だろう。 必要な物を過不足なく持つこと。 断捨離とは本当に自分に必要な物を見極める審美眼のことだ。 そうしてお眼鏡に叶った物を大切に、それでいて遠慮なく使い込むことが、本来の意味での『愛用』につながるのだ。 2、リサイクル 現在、日本では毎年100万トンの衣類が廃棄されている。 再利用のために海外へ輸出されるのはその内の2割である、約20万トンと算出されている。 圧縮された上に梱包され、コンテナに詰められてタンカーに乗せられる。そして海外へ運ばれてゆく。 そして残りの8割の大半は焼却され、処分されている。 意識と断捨離について 生産・消費・廃棄・リサイクルは経済の流れではあるけれど、もう一度原点に戻り、自己を見つめ直すきっかけを与えてくれる断捨離について、考えを巡らせてみることも大切だろう。 何が必要で、何が不必要なのか。 そして衣類生産のサイクルや、原料となる素材について知ること、環境へどの程度インパクトを与えるのか、舞台裏を知っておくことも忘れてはならない。見識を深めることで、衣類への愛着と感謝の念はより増すことだろう。 3、モノ系ブログとミニマムリスト 堅苦しい言葉をずらずら並べてしまった。 これは己(私)に対する反省のメッセージであると、分かって欲しい。 述べた論理に反するが、洋服を所有して、着て、触って、洗濯することで、良し悪しを知り、自分に本当に似合う服を身を持って体験することが出来ることも反面、真実なのである。 モノ系のブログを運営している立場上、必然的に物を買うことは多い。 気持ち的にはミニマムリストでも、実際は大きな矛盾を抱えながら、いつもクローゼットはパンパンだ。 だが、これでいい。 体感的な知識を増やすことと、文章を書いてブログのページ数を増やすことが現在の大きな目的なのだから。 今回はそんな言い訳をして筆を置きたいと思う。 断捨離-プライスレス-固い意思―2018-11-18―クローゼットの中を私物を研究してゆくブログです