子供の頃に憧れていたモノってありませんか?
私の場合はマグライト。アメリカ製の懐中電灯だ。

マグライト画像

画像出典:Illuminum Flashlight

米国製の懐中電灯マグライト

カラーバリエーション

ミニマグライトのカラーラインナップ
出典:マグライト公式サイト

カラフルな外観と、MAG-LITEの印字がクールなブリスターパッケージ。
通常のカラーは7色。公式の限定カラーや、ノベルティ・別注モデルまで加えると、より多くのカラーバリエーションが存在している。

ブリスターパッケージ

ブリスターパッケージ画像
出典:A&Fカントリー

ホームセンターや東急ハンズなどで、フックにぶら下げて陳列されている。
このパッケージのデザインやフォント、星条旗のマークとDURACELLの電池が、マグライトのブリスターパッケージのアイコンだ。アメリカナイズされていてとってもカッコいいのだ。

1、サイズと使用電池

電池サイズ、電池の本数によっても、種類が異なる。
単四サイズのソリテール。単三サイズのミニマグライト。単二サイズのCマグライト。単一サイズのDマグライト。

マグライト比較画像
画像出典:しぶーの・わーるど

最小のソリテールはキーホルダーサイズだし、最大の6D(単一が6本)は野球のバットサイズ。ここまでサイズをずらりとラインナップしている懐中電灯は、私が知る限りマグライトぐらいのものだ。

2、マグライトの価格推移

昔々、マグライトは結構高価なものだった。
最大サイズの6Dで1万円近く(1万円強かも?)していたし、ミニマグライトでも4千円は下らなかった。

価格は年々下がってゆき、一番安かった時期では、ミニマグライトが1500円を切っていたし、6Dでも5000円しなかったのじゃないだろうか。
私の初マグライトは、この時期に買ったミニマグライトAAだが、1200円程で購入した記憶がある。

現在は、2000円前後で、価格は推移しているようだ(ミニマグライトAA)。

3、パッケージ

なんといってもパッケージがカッコいい。
見ると思わず欲しくなる、食玩的な中毒性を持っている。

マグライト画像
画像出典:ほびより

工具売り場に無造作に吊るされているのが、これが実に絵になるんだな。

4、マグライトの明るさ

で、このマグライト、どれぐらい明るいかというと・・・。
実用にはギリギリ耐えるものの、ハッキリいって暗いです。

その理由は、2000年代に入ってLEDが進化し過ぎたため、相対的に暗く感じるようになってしまったというのが真相だ。

LEDの明るさ

余談だが、どれぐらいLEDが進化したのかというと・・・。
現在のLEDは、自動車の前照灯に使われるぐらいの照度があり、ルーメンという単位で比較すると、ミニマグライトAA・・・14ルーメン、普及品高照度LEDライト・・・1000ルーメン、と、もはや次元の違う明るさだったりするのだ(2018年現在)。

2018年LEDの明るさ

ちなみに、普及品のLEDで最高クラスの照度を持つCREE XHP70は、最高出力4022ルーメン。ミニマグライト287本分の明るさを、たった1つのLEDで実現してしまうのだから、これは驚異的な明るさといえるだろう。

CREE XHP70画像
これ一つでマグライト287本分と同等の明るさ

5、マグライトは太陽だった?!

マグライトはぜんぜんダメじゃん、化石じゃん、と結論付けるのは早計だ。
新しいものだけではなく、古いものにも必ず良さがあるというのが私の持論だ。

マグライトは、電球を光源にすることにより、角の取れたまろやかな明るさを持っている。LEDにはない電球特有の温もりあるふんわりやわらかい光なのだ。

この光の性質は太陽光に近いものとされ、リラックス効果があり、色の識別をする際の演色性にも優れている。

太陽光の画像

絶対的な照度や、発光効率(省エネ)はLEDに大きく水をあけられてしまったものの、電球には電球の良さがあり、今でもマグライトを愛好する人は少なくない。

6、マグライトの機能

マグライトには、焦点を調節できる機能がある。
ヘッドの先端を回転させることにより、焦点を絞って遠くを照らしたり、近くを照らすことが可能だ。
これは便利というよりも、面白い機能だ。

マグライト照射イメージ画像

マグライトのキャンドルモード

マグライト電球画像
ヘッドを外せば電球がむき出しの裸電球状態になり、広範囲を照らすキャンドルモードとして使うことが出来る。

テントの中や、野外のテーブルに置けばいい雰囲気を演出してくれること間違いなし。それに、本物のろうそくと違って火事の心配もしなくていい。電球特有のソフトな光だから、傍らに置いておいても目が疲れないというメリットもある。

マグライトキャンドルモード

機能だけではなくデザインも一級品

さらにマグライトには“デザイン”の良さがある。
シンプルで使い勝手が良く、誕生当初からほとんど形を変えないほど完成度が高い。

ニューヨーク近代美術館では、マグライトをプロダクトコレクションとして、保管展示してある。そう、マグライトはニューヨークMOMAの認めた懐中電灯。歴史的な逸品なのだ。

MOMAロゴ画像

7、いつまでも現役

時代に合わせてマグライトは進化している。
現在ではLEDモデルも登場し、他のメーカーにも負けない強い光を放っている。

しかし私は、おぼろげに光る、旧型の電球マグライトを使い続けたい。
ノスタルジックな意味ではなく、マグライトには唯一無二のおもしろさがあるからだ。

長く愛されている定番品をひも解くと、たくさんの魅力が隠されている。
今時マグライト、ではなく、今だからこそマグライトなのだ。

マグライト ミニマグライトAA 参考価格2000円
―2018-12-01―

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https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/12/maglite26.jpg?fit=300%2C300https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/12/maglite26.jpg?resize=150%2C150asdaj1278小物ライト子供の頃に憧れていたモノってありませんか? 私の場合はマグライト。アメリカ製の懐中電灯だ。 画像出典:Illuminum Flashlight 米国製の懐中電灯マグライト カラーバリエーション カラフルな外観と、MAG-LITEの印字がクールなブリスターパッケージ。 通常のカラーは7色。公式の限定カラーや、ノベルティ・別注モデルまで加えると、より多くのカラーバリエーションが存在している。 ブリスターパッケージ ホームセンターや東急ハンズなどで、フックにぶら下げて陳列されている。 このパッケージのデザインやフォント、星条旗のマークとDURACELLの電池が、マグライトのブリスターパッケージのアイコンだ。アメリカナイズされていてとってもカッコいいのだ。 1、サイズと使用電池 電池サイズ、電池の本数によっても、種類が異なる。 単四サイズのソリテール。単三サイズのミニマグライト。単二サイズのCマグライト。単一サイズのDマグライト。 最小のソリテールはキーホルダーサイズだし、最大の6D(単一が6本)は野球のバットサイズ。ここまでサイズをずらりとラインナップしている懐中電灯は、私が知る限りマグライトぐらいのものだ。 2、マグライトの価格推移 昔々、マグライトは結構高価なものだった。 最大サイズの6Dで1万円近く(1万円強かも?)していたし、ミニマグライトでも4千円は下らなかった。 価格は年々下がってゆき、一番安かった時期では、ミニマグライトが1500円を切っていたし、6Dでも5000円しなかったのじゃないだろうか。 私の初マグライトは、この時期に買ったミニマグライトAAだが、1200円程で購入した記憶がある。 現在は、2000円前後で、価格は推移しているようだ(ミニマグライトAA)。 3、パッケージ なんといってもパッケージがカッコいい。 見ると思わず欲しくなる、食玩的な中毒性を持っている。 工具売り場に無造作に吊るされているのが、これが実に絵になるんだな。 4、マグライトの明るさ で、このマグライト、どれぐらい明るいかというと・・・。 実用にはギリギリ耐えるものの、ハッキリいって暗いです。 その理由は、2000年代に入ってLEDが進化し過ぎたため、相対的に暗く感じるようになってしまったというのが真相だ。 LEDの明るさ 余談だが、どれぐらいLEDが進化したのかというと・・・。 現在のLEDは、自動車の前照灯に使われるぐらいの照度があり、ルーメンという単位で比較すると、ミニマグライトAA・・・14ルーメン、普及品高照度LEDライト・・・1000ルーメン、と、もはや次元の違う明るさだったりするのだ(2018年現在)。 2018年LEDの明るさ ちなみに、普及品のLEDで最高クラスの照度を持つCREE XHP70は、最高出力4022ルーメン。ミニマグライト287本分の明るさを、たった1つのLEDで実現してしまうのだから、これは驚異的な明るさといえるだろう。 5、マグライトは太陽だった?! マグライトはぜんぜんダメじゃん、化石じゃん、と結論付けるのは早計だ。 新しいものだけではなく、古いものにも必ず良さがあるというのが私の持論だ。 マグライトは、電球を光源にすることにより、角の取れたまろやかな明るさを持っている。LEDにはない電球特有の温もりあるふんわりやわらかい光なのだ。 この光の性質は太陽光に近いものとされ、リラックス効果があり、色の識別をする際の演色性にも優れている。 絶対的な照度や、発光効率(省エネ)はLEDに大きく水をあけられてしまったものの、電球には電球の良さがあり、今でもマグライトを愛好する人は少なくない。 6、マグライトの機能 マグライトには、焦点を調節できる機能がある。 ヘッドの先端を回転させることにより、焦点を絞って遠くを照らしたり、近くを照らすことが可能だ。 これは便利というよりも、面白い機能だ。 マグライトのキャンドルモード ヘッドを外せば電球がむき出しの裸電球状態になり、広範囲を照らすキャンドルモードとして使うことが出来る。 テントの中や、野外のテーブルに置けばいい雰囲気を演出してくれること間違いなし。それに、本物のろうそくと違って火事の心配もしなくていい。電球特有のソフトな光だから、傍らに置いておいても目が疲れないというメリットもある。 機能だけではなくデザインも一級品 さらにマグライトには“デザイン”の良さがある。 シンプルで使い勝手が良く、誕生当初からほとんど形を変えないほど完成度が高い。 ニューヨーク近代美術館では、マグライトをプロダクトコレクションとして、保管展示してある。そう、マグライトはニューヨークMOMAの認めた懐中電灯。歴史的な逸品なのだ。 7、いつまでも現役 時代に合わせてマグライトは進化している。 現在ではLEDモデルも登場し、他のメーカーにも負けない強い光を放っている。 しかし私は、おぼろげに光る、旧型の電球マグライトを使い続けたい。 ノスタルジックな意味ではなく、マグライトには唯一無二のおもしろさがあるからだ。 長く愛されている定番品をひも解くと、たくさんの魅力が隠されている。 今時マグライト、ではなく、今だからこそマグライトなのだ。 マグライト ミニマグライトAA 参考価格2000円―2018-12-01―クローゼットの中を私物を研究してゆくブログです