初期ロットの謎

ラルフローレンロゴ画像
ラルフを買うなら初期ロットを狙え。
これはまことしやかに囁かれるトリビアである。

ラルフローレンの初期ロットは、自社製ではなく外注のパターンが多い。
市場テストを兼ねて、その道で定評のあるブランドにOEMを依頼し、自社ネームで販売するからだ。
そうしてその売れ行きを見て、商品の継続か廃盤の判断を下し、本格的な自社生産に切り替えるかどうかの判断材料にするのだという。

1、Ralph Laurenとイギリス

イギリス国旗画像
トラッドの本場イギリス

ラルフのOEM先は、アメリカ国内だけに限らない。
トラッドの先達であるイギリス企業を、外注のパートナーに選ぶことが知られている。
イギリスの名立たるブランドが、ラルフローレンのネームを付けて製作するものはだから、良質な逸品揃いで知られている。

2、OEM先の数々

革製品・ニットウェア・ドレスシャツ・アクセサリー。
トラッドの伝統に、ラルフローレンのセンスがたっぷり注入された新しい商品が作られる。
そうして作られた数々は、初期ロットならではの希少性と別注の魅力を兼ね備えている。

OEM先の画像
名門ブランドをOEMに

ビジネスが背景にあるために、売れなければ当然終売してしまうし、売れ筋ならば大量生産に踏み切ることになるので、必然、外注先から著名ブランドは外されることになる。

だからもし、ラルフの商品にENGLANDなどトラッドに強い国の刻印があり、しかも初期ロットの場合は、有名ブランドの別注品である可能性は必然的に高くなってくるのだ。

3、“ENGLAND”を発見!

以上のような法則を頭の片隅に置いて、古着屋を散策している時に見つけたのが“ENGLAND”の刻印が入ったレザーメッシュベルトだ。

ラルフローレン・メッシュベルト画像
グレインレザーのメッシュベルト

しなやかなグレインサドルレザーをしっかり編み込んで作られている。
バックル付近にはお馴染みのポニーのマークの刻印が入り、裏返すとサイズ・型番・生産国である“ENGLAND”の刻印が押されている。

素材はしっかりと厚みのあるレザー。
力強いステッチで本体とバックル部が縫い合わされている。
バックルには真鍮を使い、鈍いクロームが掛けてある重厚なものだ。

ENGLAND MADEもさることながら、ベルトのクオリティの高さにも目を見張る。
そこで疑問に感じるのは、このメッシュベルトは、どこのブランドが製作した物か?
ということだ。

どこのブランドか?

Arnold WillsかANGLO LEATHERCRAFT。
さてまた、HALCYON BELT COMPANY。まさかのWhitehouse Coxか?
と妄想は膨らむばかりだが、真相についてはベルトのみが知っている。

クエスチョン画像
どこのブランドだろう?

古着屋で格安購入。
ということでありがちなのだが、サイズが小さい。
メッシュベルトのためになんとか締めることができるのがさいわい。
メッシュベルトは、適応サイズが大きいことがメリットなのだ。

ラルフローレン・メッシュベルト画像
メッシュベルトなら短くてもだいじょうぶ(?)

4、メッシュベルトを買うなら

メッシュベルトを買う時は、ラッカーレザーに手を出さないことが賢明だ。
ラッカー系のレザーをメッシュベルトにすると、表面がひび割れて、エージングが望めないばかりか、耐久性にも劣る。
しっかりしたグレイレザーで、ナチュラルなものを購入すると長持ちする。革製品に関しては、値段は裏切らないという言葉は真実だろう。

フルグレイン

読み方

英語
Full grain

意味
本来は毛を除去しただけの皮の銀面。表面をバフィングにより除去した革と区別するため、銀面をバフィングしていない鞣し革に対して使用されることが多い。HSコードの用語。

参照:JLIA日本皮革産業連合会

ラルフを買うなら

ラルフを買うなら初期ロットを買え。
これはトリビアであり、ラルフローレン・ファンの合言葉だ。

Polo Ralph Lauren 英国製メッシュベルト ¥?円
―2018-12-22―

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