ワークキャップの魅力

今回の主役はワークキャップだ。
ひとえにワークキャップといっても、その形は千差万別。
ワークキャップは定型だけが魅力ではない。その変型にこそ豊富なバリエーションがあるのだ。

そんな変型ワークキャップに焦点を当てながら、7つの帽子を紹介していこうと思う。

ダイエットブッチャースリムスキン

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これぞ変形のワークキャップ。
帽体が長く、かぶりが深い。素材は薄いスウェット生地で柔らかい。
そのため、深くかぶってもいいし、くしゅくしゅにして浅くかぶってもいい。
バイザーの先端に針金が仕込んであり、バイザーを好きな形に曲げられるようになっている。

2011年の春夏コレクション。
コットン60%、リネン40%の薄手の素材だから、通気性がいい。
キャップの後ろがゴムのため、楽ちんなかぶり心地だ。

デザインさることながら機能的な帽子である。
現在は販売されていないようだ。よい帽子なので、定番化して欲しい。

DIET BUTCHER SLIM SKIN ワークキャップ 2011/spring summer 日本製
DIET BUTCHER SLIM SKIN公式サイト

Muhlbauer

muhlbauer画像
音楽の都オーストリア・ウィーンにて、1世紀に渡り帽子を作り続けている専業ブランド。
現在でも創業家の子孫によって家族経営が守られている。

クローゼットクロージングが所有するものは、キャスケットタイプのコッポラ帽だ。
ひと手間が加えられた、ハンドメイドの素朴が残る帽子であり、素材もよいものを使っているのが伺える。

ブランドのアイコンがピンバッジになり、サイドで光る。すべり部分のストライプ、そこに刺繍された赤い矢印↑マークなどのディテールも面白い。
伝統を感じさせながら、クラシックな中に新しい息吹を感じさせてくれる逸品なのだ。

シャリ感のあるリネンで作られている。オーストリア製。

Muhlbauer リネン・キャスケット Austria製
Muhlbauer公式サイト

nitca

nitca画像
ころんとしたメルヘンチックな形が、絵本の中から飛び出してきたような帽子だ。

濃色のグリーンとインディゴのストライプ。ウール×コットンの混紡素材。
裏地はコットンガーゼ素材、そこにブランドネームが不滅インクでスタンプされている。
帽子の天には茄子のへたのような突起がある。

オリーブやカーキなどの服に合わせると、ファンシーさが消えて急に男っぽくなる不思議な帽子だ。

nitca画像

nitca ウール・ワークキャップ 日本製
nitca公式サイト

CA4LA

ca4la画像
ネップ感のあるワバッシュ生地で作られた、変型のキャスケットキャップ。
バイザーの右側にはスパンコールのチャーム。バイザー左側は帽体に縫い付けられており、クラウンは左側に倒れるようになる、アシンメトリーな構造になっている。

ワバッシュのキャスケットという、極めてメンズライクアイテムなのに、フェミニンな仕上がりになっている。その理由は、前述したバイザーに秘密がある。クラウンが片方に倒れることにより、ソフトで優しい印象になり、右側のチャームが雰囲気に華を添えている。
あえてバランスを崩すことにより、型にハマらない自由な着用ができるようになるから面白い。

バイザー先端にはハリガネが仕込んであり、帽子の表情を変えるのに一役買っている。

CA4LA ワバッシュ・キャスケットキャップ 日本製
CA4LA公式サイト

→Part2へ続く

―2018-09-29―

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https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/09/ca4la7.jpg?fit=800%2C600https://i1.wp.com/yasashii.wp.xdomain.jp/wp-content/uploads/2018/09/ca4la7.jpg?resize=150%2C150asdaj1278小物帽子小物ワークキャップの魅力 今回の主役はワークキャップだ。 ひとえにワークキャップといっても、その形は千差万別。 ワークキャップは定型だけが魅力ではない。その変型にこそ豊富なバリエーションがあるのだ。 そんな変型ワークキャップに焦点を当てながら、7つの帽子を紹介していこうと思う。 ダイエットブッチャースリムスキン これぞ変形のワークキャップ。 帽体が長く、かぶりが深い。素材は薄いスウェット生地で柔らかい。 そのため、深くかぶってもいいし、くしゅくしゅにして浅くかぶってもいい。 バイザーの先端に針金が仕込んであり、バイザーを好きな形に曲げられるようになっている。 2011年の春夏コレクション。 コットン60%、リネン40%の薄手の素材だから、通気性がいい。 キャップの後ろがゴムのため、楽ちんなかぶり心地だ。 デザインさることながら機能的な帽子である。 現在は販売されていないようだ。よい帽子なので、定番化して欲しい。 DIET BUTCHER SLIM SKIN ワークキャップ 2011/spring summer 日本製DIET BUTCHER SLIM SKIN公式サイト Muhlbauer 音楽の都オーストリア・ウィーンにて、1世紀に渡り帽子を作り続けている専業ブランド。 現在でも創業家の子孫によって家族経営が守られている。 クローゼットクロージングが所有するものは、キャスケットタイプのコッポラ帽だ。 ひと手間が加えられた、ハンドメイドの素朴が残る帽子であり、素材もよいものを使っているのが伺える。 ブランドのアイコンがピンバッジになり、サイドで光る。すべり部分のストライプ、そこに刺繍された赤い矢印↑マークなどのディテールも面白い。 伝統を感じさせながら、クラシックな中に新しい息吹を感じさせてくれる逸品なのだ。 シャリ感のあるリネンで作られている。オーストリア製。 Muhlbauer リネン・キャスケット Austria製Muhlbauer公式サイト nitca ころんとしたメルヘンチックな形が、絵本の中から飛び出してきたような帽子だ。 濃色のグリーンとインディゴのストライプ。ウール×コットンの混紡素材。 裏地はコットンガーゼ素材、そこにブランドネームが不滅インクでスタンプされている。 帽子の天には茄子のへたのような突起がある。 オリーブやカーキなどの服に合わせると、ファンシーさが消えて急に男っぽくなる不思議な帽子だ。 nitca ウール・ワークキャップ 日本製nitca公式サイト CA4LA ネップ感のあるワバッシュ生地で作られた、変型のキャスケットキャップ。 バイザーの右側にはスパンコールのチャーム。バイザー左側は帽体に縫い付けられており、クラウンは左側に倒れるようになる、アシンメトリーな構造になっている。 ワバッシュのキャスケットという、極めてメンズライクアイテムなのに、フェミニンな仕上がりになっている。その理由は、前述したバイザーに秘密がある。クラウンが片方に倒れることにより、ソフトで優しい印象になり、右側のチャームが雰囲気に華を添えている。 あえてバランスを崩すことにより、型にハマらない自由な着用ができるようになるから面白い。 バイザー先端にはハリガネが仕込んであり、帽子の表情を変えるのに一役買っている。 CA4LA ワバッシュ・キャスケットキャップ 日本製CA4LA公式サイト →Part2へ続く ―2018-09-29―クローゼットの中を私物を研究してゆくブログです